【初心者からプロまで使える】Vocaloid(ボカロ)制作におすすめのソフト4選

【初心者からプロまで使える】Vocaloid(ボカロ)制作におすすめのソフト4選

ボカロ制作に興味があるけれど、どのソフトを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?現在、ボカロ制作に使えるソフトは多種多様で、それぞれ特徴や価格も異なります。

この記事では、初心者からプロまで幅広いユーザーにおすすめのボカロソフトを4選をご紹介します。

各ソフトの特徴やメリット・デメリットも解説するので、自分にぴったりのツールが見つかるはずです。ボカロPを目指して、さっそく始めてみましょう!

目次

ボカロ制作に必要な3つの要素

ボカロ制作を始めるためには、「歌声合成ソフト」「DAW(デジタルオーディオワークステーション)」、そして「ボイスバンク」という3つの要素が必要です。それぞれの役割と特徴を理解することで、自分の制作スタイルに合ったソフトを選ぶことができるようになります。

1. 歌声合成ソフト

歌声合成ソフトは、いわゆる「ボカロ」キャラクターに歌わせるためのツールです。楽曲のメロディや歌詞を入力することで、キャラクターがその内容に基づいて歌を歌います。ヤマハの「VOCALOID」シリーズや、「Synthesizer V」、「CeVIO AI」などが人気のある歌声合成ソフトです。これらのソフトは、AIを使って自然な発声や表情豊かな歌声を実現しており、各ソフトごとに対応しているキャラクターやボイスバンクも異なります。ボカロ曲の仕上がりに大きく影響するため、自分の制作目的や求める歌唱スタイルに合ったソフトを選ぶことが重要です。

2. DAW(デジタルオーディオワークステーション)

DAWは、ボカロ制作において伴奏の作成や編集、録音、そして最終的なミキシングとマスタリングなどを行うソフトウェアです。例えば「Cubase」や「FL Studio」、無料で使える「Cakewalk by BandLab」など、様々なDAWが存在し、それぞれに特徴があります。DAWでは、ドラムやベース、ピアノなどの楽器をシミュレートするプラグインや音源も使用できるため、複雑で豊かなサウンドを作り出すことが可能です。また、多くのDAWは歌声合成ソフトと連携できるVSTプラグインにも対応しているため、ボカロ曲の制作を効率化できます。

3. ボイスバンク

ボイスバンクとは、ボカロキャラクターの声のデータベースです。各キャラクターごとに異なるボイスバンクがあり、声質や音域、発音の特徴が異なるため、楽曲のイメージに合ったボイスバンクを選ぶことが大切です。ボイスバンクは、各歌声合成ソフトに対応しており、特定のソフト専用のものもあります。VOCALOIDの場合、例えば「初音ミク」や「巡音ルカ」といったキャラクターのボイスバンクがあり、「CeVIO AI」では「結月ゆかり」などのキャラクターが使用できます。各ソフトのボイスバンクが異なるため、使用したいキャラクターがどのソフトに対応しているかを事前に確認しておくことが大切です。

おすすめのボカロソフト4選

ボカロソフトには多くの種類がある中で、それぞれ特徴や得意な表現の違いがあるため、あなたの制作スタイルや使用したいキャラクターに合ったものを選ぶことが重要です。

あなたの目的や好みに応じて最適なソフトを見つけ、ボカロ制作を楽しみましょう。

ここでは、初心者からプロまで幅広いユーザーにおすすめのボカロソフト4つを厳選してご紹介します。それぞれの長所・短所を理解し、自分に合ったソフトを選びましょう。

以下に、各ボカロソフトの特徴をわかりやすくまとめた比較表を示します。

ソフト名価格(税込)代表的なキャラクター対応キャラクター数(目安)AI調整機能VSTプラグイン対応スタンドアロン起動保存形式書き出し形式体験版特徴
VOCALOID6 Editor27,500円GUMI約100対応対応対応.vpr.wav, .mid31日間制限ありボイスバンクの種類が豊富
Piapro Studio17,600円(単体販売なし)初音ミク約80非対応対応非対応.ppsf.vsqx, .mid期間限定の体験版初音ミクが付属し、VOCALOID3~4に最適
CeVIO AI10,780円可不22対応非対応対応.ccs.wav, .mid, .xml無制限で使えるVoiSona版ありAI調声で自然な歌唱
Synthesizer V Studio Pro14,545円重音テト62対応対応対応.svp.wav, .mid, .ust機能制限付きの無料版人間に近い歌唱、操作が簡単

1. VOCALOID6 Editor

VOCALOIDシリーズは、ヤマハによって開発された代表的な歌声合成ソフトで、最新バージョンの「VOCALOID6」では、AI調声機能が強化されています。GUMIをはじめとする約100種類のキャラクターのボイスバンクに対応しており、幅広い表現力が特徴です。VSTプラグインに対応しているため、DAWとの連携もスムーズで、伴奏と歌声のミキシングがしやすいです。また、長年の歴史があるため、サポート情報やユーザーコミュニティが充実しているのも魅力です。ただし、AI調声の精度に関しては他のソフトと比較して見劣りする場合もあり、価格もやや高めです。プロ仕様の多機能ソフトを求める方や、豊富なボイスバンクで多彩な表現をしたい方におすすめです。

2. Piapro Studio

Piapro Studioは、初音ミクを生み出したクリプトン・フューチャー・メディアが開発したソフトで、主にVOCALOID3~4のボイスバンクに対応しています。特に、初音ミクを使いたい方におすすめで、ボイスバンクが無料で付属している点が初心者に嬉しいポイントです。VSTプラグインとしても使用できるので、DAW上での操作が可能で、ミキシング作業も行いやすいです。ただし、AI調声機能には対応していないため、より人間らしい歌唱を求める方には不向きかもしれません。操作感はやや古めのスタイルですが、基本機能が使いやすく、従来のボカロ曲のテイストを残したい方には最適です。

3. CeVIO AI

CeVIO AIは、自然な歌唱表現が魅力のソフトで、AI調声により非常に人間に近い歌声を実現しています。特に「可不」や「結月ゆかり」などの人気キャラクターが対応しており、ボカロでは表現しづらい感情のニュアンスも豊かに再現します。直感的な操作感である反面、独特のインターフェースが慣れるまでに時間がかかる場合も。また、VSTプラグインとしての使用ができないため、DAWとの連携が難しく、別途書き出し作業が必要です。Windows限定ですが、CeVIO AIならではのリアルな歌唱表現を楽しみたい方や、対応キャラクターにこだわりがある方には最適です。無料版「VoiSona」もあり、機能制限なく試せる点も魅力です。

4. Synthesizer V Studio Pro

Synthesizer V Studio Proは、DREAMTONICSが開発し、日本のAHSが販売する歌声合成ソフトです。操作性が非常にシンプルで、初心者でも直感的に扱いやすく、AI調声による自然な歌声が人気です。また、VSTプラグインに対応しており、DAW上での連携がしやすいこともポイントです。価格も他のソフトと比較してお手頃で、ボイスバンクも日本語だけでなく英語や中国語に対応しており、多言語での歌唱を手軽に楽しめます。歌唱力や表現の自然さが際立っているため、手軽に高品質なボカロ曲を制作したい方には非常におすすめです。無料で試せる「Basic」版もあり、気軽に始められる点も大きなメリットです。

ボカロ制作を始めるためのステップ

ボカロ制作に挑戦するためには、いくつかのステップを踏んで準備を整える必要があります。ここでは、初心者がボカロ曲を作り上げるための基本的な流れを紹介します。

必要なソフトと機材を揃える
まず、歌声合成ソフト(VOCALOID、Synthesizer V、CeVIO AIなど)、DAW(Cubase、Cakewalk、GarageBandなど)、および使用したいボイスバンクを準備します。自分が使いたいキャラクターが対応している歌声合成ソフトを選ぶことが大切です。また、パソコンのスペックも確認し、スムーズに動作するかをチェックしましょう。
DAWで伴奏を作成する
次に、DAWを使用して楽曲の伴奏を作成します。ピアノロールでメロディを打ち込んだり、ドラムやベースのリズムパターンを構築したりします。DAWには、多くの無料プラグインがあるので、さまざまな楽器音源を取り入れて、自分の曲のイメージに合ったサウンドを作り上げましょう。
歌声合成ソフトで歌詞とメロディを入力
歌声合成ソフトを立ち上げ、ボカロキャラクターの歌声を編集します。メロディラインを打ち込み、歌詞を入力することで、キャラクターが歌う準備が整います。ソフトによってはAI調声機能があり、表情豊かに歌唱することができますが、手動で音程やタイミングを微調整することで、より自然な歌声に近づけることが可能です。
ミキシングとマスタリング
DAWで伴奏と歌声を組み合わせ、全体のバランスを調整します。ミキシングで音量や定位を整え、エフェクトを加えることで、楽曲の完成度を高めましょう。さらに、マスタリング作業を行うことで、音質を向上させ、プロフェッショナルな仕上がりを目指します。
これらのステップを経て、オリジナルのボカロ曲が完成します。最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々に慣れていくことで、表現の幅が広がり、独自の音楽スタイルを生み出せるようになります。

ボカロ制作に必要な機材

ボカロ制作を始めるためには、適切なソフトだけでなく、いくつかの基本的な機材も揃えておくとスムーズです。ここでは、ボカロ曲を作るためにあると便利な機材について紹介します。

1. パソコン

ボカロ制作ではパソコンが必須です。歌声合成ソフトやDAWを使用するためには、最低でも8GB以上のメモリを搭載したものが望ましいです。特に、高度なミキシングやマスタリングを行う場合、CPUのパフォーマンスが重要になるため、Intel Core i5以上のプロセッサーを備えたものが理想的です。

2. オーディオインターフェース

オーディオインターフェースは、音質の向上と低遅延での録音・再生に役立ちます。特に、生楽器を使用した伴奏の録音やボーカルの調整を行う場合は、オーディオインターフェースがあるとより高品質なサウンドを作りやすくなります。

3. モニターヘッドホンまたはスピーカー

正確な音を確認するためには、モニターヘッドホンやモニタースピーカーが役立ちます。これらの機材を使用することで、よりクリアな音質で楽曲をチェックでき、音のバランス調整やミキシングの際に役立ちます。ヘッドホンは周囲の騒音を気にせず作業できるため、家庭での制作には特におすすめです。

4. MIDIキーボード(オプション)

MIDIキーボードは必須ではありませんが、メロディやコードの入力を簡単にしたい場合に便利です。特に、ピアノロールでの打ち込みが苦手な方や、リアルタイムでの入力にこだわりたい方には役立つ機材です。

これらの機材を揃えることで、ボカロ制作をより効率的に、そして高品質に進めることができます。始めたばかりの方は、まずパソコンとヘッドホンから揃え、少しずつ機材を充実させていくのがおすすめです。

ボカロおすすめソフトに関するよくある質問

1. 初心者におすすめのボカロソフトはどれですか?

初心者には「Synthesizer V Studio Pro」がおすすめです。このソフトは操作が直感的で、AIによる自然な歌唱が特徴です。さらに、無料で試せるBasic版も提供されているため、初めてでも気軽に始められます。

2. 無料で使えるボカロソフトはありますか?

はい、無料で使える「VoiSona」があります。CeVIO AIの姉妹ソフトで、無制限に使用可能です。また、Synthesizer Vには機能制限付きの無料版もあるため、気軽に試せます。

3. DAWがなくてもボカロソフトは使えますか?

はい、ボカロソフト単体で歌声合成は可能です。ただし、伴奏作成やミキシングにはDAWが役立つので、音楽制作全体を行うにはDAWがあると便利です。

4. 自分の声をボカロ風に変換できるソフトはありますか?

「VOCALOID6 Editor」には、ユーザーの声をボカロキャラクター風に変換する「VOCALO CHANGER」機能があります。自分の声でボカロ風の歌を作りたい場合におすすめです。

5. 他のソフトに対応しているボイスバンクも使えますか?

通常、各ボイスバンクは特定の歌声合成ソフトに対応しています。同じキャラクターでもソフトごとに異なるバンクが必要ですので、使用したいボイスバンクが対応しているソフトを事前に確認しましょう。

ボカロ制作にあたっては、目的や使用したいキャラクターによって、最適なソフトが異なります。よくある質問を参考に、用途に合ったソフトを選んでみてください。

まとめ

ボカロ制作において、自分に合った歌声合成ソフトを選ぶことはとても重要です。今回ご紹介した「VOCALOID6 Editor」「Piapro Studio」「CeVIO AI」「Synthesizer V Studio Pro」など、それぞれが異なる特徴や対応キャラクターを持ち、使い方も異なります。初心者には操作が簡単で自然な歌声が得られる「Synthesizer V Studio Pro」や、無料で使える「VoiSona」がおすすめです。

ボカロ曲制作には、歌声合成ソフトだけでなく、DAWやボイスバンクなどの他のツールも必要です。また、音質向上や効率的な作業のために、パソコンやオーディオインターフェース、モニターヘッドホンなどの機材も揃えておくとよいでしょう。

それぞれのソフトの特徴を理解し、自分の目的や制作スタイルに合ったソフトを選ぶことで、ボカロ制作がより楽しく、創造的なものになるはずです。今回の情報を参考にして、ぜひボカロ制作に挑戦してみてください。あなたも理想のボカロ曲を作り上げ、ボカロPとしての第一歩を踏み出しましょう!

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